子供達の「成熟社会で生き抜く力を育む」プログラムです。
Life Skill For Studentsでは、ライフスキルを下図のように定義しています。
池袋隣りの要町に「咲心舎(さくしんしゃ)」という学習塾があり、そこで実際に公立小中生にこのライフスキルを養成する取り組みを行ってきました。
特に毎月継続的に実施している「ビジョンセッション」は、塾生1人1人が自分のビジョンを設定し、自分でルールを決め、現実の壁を乗り越えていく力がついている実感があります。
この日本社会は、右肩上がりの経済成長が前提であった成長社会を終え、経済成長が見込めない成熟社会に移行しています。
人口減と消費欲減である成熟社会には、モノやサービスが売れず、GDPの減少と共に日本人全体の平均給与も減少してくると予想されます。
このような社会構造の変化の中で、たくましく充実して生きていくためには、社会人の能力面と意識面における変化が必要ではないかと考えています。
まず、能力面においては、成長社会(稼げる時代)にメインで必要な力は、正解を早く見つける力、言われたことを行える力、意思疎通が行える力等でした。これから来る成熟社会(稼げない時代)に必要な力は、先述の力をおさえた上で、正解自体を作り出す力、言われたこと以上に動ける力、感謝や貢献心をもって人とつながる力等が必要になってくると考えています。
また、意識面においては、成長社会(稼げる時代)では、自分自身で目標を設定しなくても「マイホームをもって幸せな家庭生活をおくる」という社会が既定した目標を追い、生きがいや、やりがいもそこに付随してついてきました。しかし、成熟社会(稼げない時代)では、金銭的・物質的な豊かさからくる精神充足が担保しづらい中、価値観の多様化が進み、自分自身で目標を決め、生きがいや、やりがいなどを自分で見つけ出す事が必要と考えています。
このように大きく変わる社会状況のなか、私共は成熟社会に対応するための、自分で目標を設定する、構想する、人とつながっていく、自身の価値を認めるといった力をまとめ「ライフスキル(これからの社会で生き抜く力)」と、このライフスキルを育む教育を「ライフスキル教育」と呼称設定しました。
学校教育の場では、成熟社会に合わせた教育を提供しようと、校長や教員をはじめとした関係者の方々は、現場で粉骨砕身されていると思います。ただ、実際には時代の変化が速く、学校側のリソースも不足しているため、変化対応が出来きれていないと感じます。
望ましい状態は、各学校で校長や教員の方々が、勉強を指導しながらも、これからの社会で役立つライフスキル教育を自らの手で行い、子供達の学力と社会で生き抜く力を育むことです。
子供たちが「学力」と「ライフスキル」を身につけていくと、周囲に流されることなく、自分の道を自分で拓ける大人になっていきます。このような大人は不確実性に対応できるようにもなると考えています。
私共は、望ましい状態に近づく上でのファーストアクションとして、2013年3月「学力とライフスキルを育む塾」として咲心舎を開塾致しました。そして塾生として通う、地域の小・中学生に様々なライフスキルプログラムやツールを提供し、学力とライフスキルの向上を実現してきました。
その上で、本法人は、子ども達の成熟社会で生き抜く力を育むことを理念とし、主には学校を通じて、多くの小学生~大学生及び幼児に対してライフスキル教育を提供して参ります。ゴールとしては、公教育の中で定常的にライフスキル教育が行われる状態を目指しています。また子どもへの最大の影響力者である親に対しても、自分自身を磨くためのライフスキル教育や子どもとの良質な接し方を指導するプログラム等を提供して参ります。
外部環境の変化(社会・企業・人 等)をいち早く察知し、実効性/有効性が高いプログラムを提供するために、3事業が連携し活動をしています。
ミッションは「中学生が夢や希望を抱き、自信をもって卒業している社会、ひいては彼ら彼女らが30歳になった時に自らやりがいや生きがいを生みだしている社会を創る」です。
平たく言えば「自分のやりたい事で食べていける大人」を育てていくことになるかもしれません。
ビジョンは「公立小中学30,000校に『ライフスキル教育』を」です。
公教育の現場に「本当に価値のあるもの」を提供し、そして世の中に「意志ある大人」を溢れさせていきます。